出発前に知っておきたい!ロシアのクレジットカード事情とは?
クレジットカードの国際ブランドは、アメリカ企業と日本企業、中国政府が発行するブランドのみとなっています。
2014年に発動された、ロシアへの経済制裁にて一時はロシア国内で、アメリカ企業が発行する、VISA・MasterCardブランドが利用できない状況と言われていました。
しかし、今年2018年に行われた「ロシアワールドカップ」にて、事態は一変。VISA・MasterCardは、これまで以上にロシアでは利用できるブランドとなっています。
また、中国政府が発行する銀聯カードも対応可能となりました。今回は、ロシアに出発する前に用意しておきたいクレジットカードを、ご紹介していきましょう。
VISA・MasterCardは必須!この2ブランドはロシアで必ず使える
政治的問題を多く抱えていますが、ワールドカップ開催国となれば、数十万人単位の外国人観光客が押し寄せます。
そこで、世界シェアNo1、No2のブランドカードが利用できなければ、大混乱が生じるでしょう。
その結果、VISA・MasterCardブランドは、これまで以上に便利な利用状況になっているのです。
VISAは約50万人にデジタル決済を提供
2018年開催のワールドカップに備えて、VISAでは会場にPOSターミナルを多く設置したようです。クレジットカード、デビットカードだけでなく、モバイルや腕時計経由(ApplPay)に対応した決済を可能にしています。
既に、ワールドカップは終了していますが、そのインフラはそのまま利用されるようで、ロシアではVISAは問題なく利用できますね。
VISA決済が可能な場合は、MasterCard決済も可能
VISAとMasterCardが、国際ブランドでNo1、No2を維持し続ける理由の一つに、ブランド提携があります。
- VISAは自社でカードを発行しない
- MasterCardは自社でカードを発行する
- MasterCardブランドの多くは提携カードとなる
- お互いのブランドが利用できる提携をしている
VISAは自社でカード発行を行わず、ブランド提供のみとなっています。
MasterCardは、自社でカード発行を行っていますが、多くはブランド提供となっていますね。
そして、この2ブランドの加盟店はほとんど一緒なのです。つまり、VISA加盟店はMasterCardも利用可能で、MasterCard加盟店はVISAも利用可能となっているのです。
私個人的には、便利になって良かったと思っています。
銀聯カードも多くのショップで利用可能!カバー率は90%
中国政府が発行する銀聯カードも、ワールドカップに向けて利用率がアップしています。
日本でも有名となっている中国人観光客の「爆買い」と同様で、やはり中国人の購買力に魅力を感じているのでしょう。
ワールドカップ試合会場の都市では、カバー率90%
銀聯からの情報によると、モスクワ、サンクトペテルブルグ、カリーニングラード、ボルゴグラードなど、試合会場のある都市では銀聯カード決済がほぼ可能となるようです。
その結果、これらの都市では銀聯カードのカバー率は、90%にもアップするようですよ。銀聯カードは中国だけでなく、ロシアでも大活躍してくれるカードですね。
今後の春節祭に備えて、中国式決済を導入
中国式決済とは、アリペイシステムを利用したモバイル端末決済のことです。
既に中国の一部都市では、完全キャッシュレスが開始されているほどですからね。
- スマホアプリと銀行との連携を行う
- 商品にQRコードを付けておく
- スマホアプリからそのQRコードを読み取る
- 即時決済で瞬時に決済が完了し購入できる
簡単に説明すると上記の手順となります。今後、日本でも導入されるとのことなので、知っておいて損はないと思いますよ。
そうなると、僕たちは便利になるのでしょうか?
商品のQRコードをアプリで読み取るだけで、瞬時に決済される方式で便利ですよ。
デビットカードのスマホ版みたいなイメージですね。
ロシアで利用が難しいブランドは、アメックス・ダイナース・JCB
アメックスやダイナースクラブは、富裕層向けのカードを発行しています。
その為か、高級ホテルやレストランでは一部利用可能となっていますが、それ以外のスパーやデパートでは利用できないようですね。
高級ホテルや高級レストランのみならアメックスも可能
先にお伝えしたとおり、アメックスやダイナースクラブの加盟店は、高級店に限られているようです。
ロシアでは高級店しか利用しない!と言われる方には、持って行っても大丈夫でしょう。
ですが、全てが利用可能であるかは不明なので、VISA・MasterCardも持っておいた方が無難ですね。
JCBはこれから加盟店網が広がる!?2018年から順次開始
経済制裁にて、VISA・MasterCardに代わり、JCBが利用されることとなり、2017年までに約300万枚のJCBカードが発行されると言われていました。
実際に発行はされましたが、加盟店網の整備が遅れていて、JCBを利用できるショップは少ないのが現状のようです。
ただ、2018年からJCBの取り扱いを順次開始し、ロシアの約8割でJCBカードが利用可能となるニュースもあります。
日本発のJCBですから、頑張ってもらいたいですね。
ロシアでは、富裕層でもあまりこれらのブランドは利用せず、VISAのゴールドやプラチナランクを利用してますね。
ロシアで使うならこの3枚!おすすめのクレジットカードをご紹介
ではここで、ロシアで利用するに相応しい、おすすめできる3枚のクレジットカードをご紹介しておきましょう。
ロシアで使いやすいVISA・MasterCardブランドの中で、一押しのクレジットカードを厳選してご紹介しますね。
MUFGカード ゴールド!コスパに優れたゴールドカード
MUFGカード ゴールドは、初年度年会費無料、次年度以降も1,905円(税別)と年会費が驚くほど安いゴールドカードです。
安いからと言って、付帯サービスが悪い訳ではなく通常のゴールドカードの基本サービスはしっかり付帯しています。
コスパに優れたゴールドカードなので、おすすめです。もちろん、国際ブランドはVISA・MasterCardどちらも選べるようになっていますよ。
最短翌営業日に発行可能なクレジットカードですので、お急ぎの方にも最適ですね。また、追加カードで別途、銀聯カードを作ることができるところも、今回のおすすめ理由の一つです。
カード名称 | MUFGカード ゴールド |
---|---|
年会費 | 初年度無料 次年度以降 1,905円(税別) |
国際ブランド | VISA・MasterCard・JCB |
付帯保険 |
・海外旅行保険 最高2,000万円(自動付帯) ・国内旅行保険 最高2,000万円(利用付帯) ・ショッピング保険 最高100万円 ・国内渡航便遅延保険 最高2万円 |
電子マネー | 搭載なし |
追加カード |
ETCカード 家族カード 銀聯カード (発行手数料1,000円(税別)必要) |
ポイント |
1,000円=1ポイント(5円相当) 還元率:0.5% その他ボーナスポイントあり |
おすすめ理由 |
・年会費が格安 ・国内28空港42ヵ所、海外1空港の空港ラウンジが利用可能 ・オンライン不正利用も補償 ・旅行時の補償が充実しているので、安心して旅行を楽しめる |
エポスカード!年会費永年無料で海外旅行傷害保険も付帯
エポスカードは年会費永年無料で利用できるカードです。しかも、海外旅行傷害保険も付帯しているので、ロシアにも安心して持って行けます。
海外旅行保険に重要な疾病治療費用や傷害治療費用は、複数枚のクレジットカードを持っていれば合算が可能です。
エポスカードは疾病治療費や傷害治療費などが大変充実した旅行保険が自動付帯しますので、旅行保険の強化に一押しのクレジットカードなのです。
また、最短で即日発行にも対応していますから、お急ぎの方にもおすすめですし、10,000店舗以上の優待が利用できますから、日本に戻ってからも大活躍してくれることでしょう。
カード名称 | エポスカード |
---|---|
年会費 | 永久無料 |
国際ブランド | VISA |
付帯保険 | ・海外旅行保険 最高500万円(自動付帯) |
電子マネー | 付帯なし |
追加カード |
ETCカード VISAプリペイドカード |
ポイント |
200円=1ポイント(1円相当) 還元率:0.5% その他特約店などでポイントアップ |
おすすめ理由 |
・年会費が永久無料 ・即日発行が可能なカード ・特約店利用でポイントアップ ・海外旅行傷害保険が自動付帯 ・VISA加盟店なら世界中で利用可能 |
その際は、紹介したカード全てにキャッシング機能が付帯していますので、ATMで現地通貨を引出すと良いですよ!
ロシアで使うなら、VISAとMasterCardブランドの2つ
1ブランドだと若干不安も残りますので、両方持って行くのがベストですね。
JCBブランドはこれから期待は持てますし、銀聯ブランドは現在日本でも加盟店が多くなっていますので、プラスして銀聯ブランドを持って行くのもありだと思います。
ただ、在ロシア日本国大使館からも「クレジットカードの盗難やトラブルが、発生している」との注意喚起が出ていますので、保管方法など安全対策はしっかり行っておきましょう。





