ETC割引で高速料金を節約!知らないドライバーは損してる!?
高速道路のETCシステムは、使いようによって年間かなりの節約ができるってご存知ですか?「ETCカードは便利なだけの存在」と思っているなら大間違い!実は大幅な割引きが色々あるんですよ。
せっかくのサービスを使わずにいるのは宝の持ち腐れ。あなたもETC割引を上手に使いこなして、高速料金を大幅カットしてみませんか?
ETC割引で賢く節約!高速料金の大幅カットが可能に
ETCには様々な割引がありますが、今回ご紹介するのは以下の5種類の割引サービスです。あなたはこのうちの幾つをご存知ですか?
- 平日朝夕割引
- 休日割引
- 深夜割引
- アクアライン割引
- ETC2.0割引
もしも一度も使ったことがないとしたら、滅多にないお得なチャンスを見逃しているかもしれませんよ。
これから順番に割引サービスの概要や利用法を詳しくご説明しますので、ぜひ毎日の節約にお役立てくださいね。
【平日朝夕割引】最大50%割引
- 最大50%還元
- ETCマイレージサービス登録が必要
- すべての車種が対象
- 平日朝6~9時と夕17~20時が対象
- 祝日を除く
【平日朝夕割引】<対象道路>
- NEXCO東日本/中日本/西日本の地方部の高速道路
- 宮城県道路公社の仙台松島道路
- 東京大阪近郊区間は割引対象外
東京大阪近郊間は割引対象外にて注意
下記の東京・大阪近郊区間は割引対象外ですので、注意してくださいね。
ここでちょっと用語解説を。「NEXCO東日本/中日本/西日本」とは以下の道路事業者のことで、Nippon EXpressway COmpany Limitedの頭文字を略して「ネクスコ」と読みます。
- 東日本高速道路(NEXCO東日本)
- 中日本高速道路(NEXCO中日本)
- 西日本高速道路(NEXCO西日本)
では話を元に戻しましょう。この平日朝夕割引の「割引」とは、実際には割引分が後で還元される仕組みになっています。要はキャッシュバックですね。
平日朝夕割引には、ETCマイレージサービスに登録することが前提です。
ETCマイレージサービスは登録が必要
ETCマイレージは利用料金に応じてポイントが貯まるお得なサービスです。ETCカードを持っていれば自動的にポイントが貯まると思っている方がいますが、ETCマイレージサービスのポイントはクレジットカードのポイントとはまた別物です。
ETCマイレージサービスの概要
- 登録が必要(登録は無料)
- 高速料金に対してポイントが貯まる
- 貯めたポイントは高速料金に使える
- 平日朝夕割引はこのサービスに登録しないと適用されない
マイレージサービスに関する特集記事をご用意してますので、あわせてこちらの記事もお読み頂き、マイレージサービスの登録を忘れないようにしてくださいね。
平日朝夕割引は、今回ご紹介するサービスの中で、唯一「ETCマイレージサービス」登録が必要な特別な割引です。

平日朝夕割引の還元率
平日朝夕割引の還元率は以下の通りです。月間利用回数によって還元率が変わり、月に10回以上対象区間を走行すれば、最大約50%分が戻ってきます。
- 5回~9回まで:最大100km相当分を約30%分還元
- 10回以上:最大100km相当分を約50%分還元
平日の朝6時から9時の間、もしくは17時から20時の間に通過するだけで割引になるのは嬉しいですね。ただし、毎年1月2日と1月3日は平日であったとしても休日割引が適用されます。
また、下記のように対象時間前に入っても対象時間に出た場合は割引が適用されますが、対象時間前に入って対象時間後に出た場合ば割引適用外となります。
×入・16時40分→出・20時10分
【休日割引】普通車と軽自動車等(二輪車)が30%OFF
- 割引率は30%
- 普通車と軽自動車等(二輪車)限定
- 土曜日・日曜日・祝日が対象
- 毎年1月2日と3日が対象
休日割引は普通車と軽自動車等(二輪車)が対象となる割引です。土日と祝日、また新年2日と3日に対象となる区間を走行すると、高速料金が30%オフになります。
なお渋滞緩和の為に、2018年のお盆期間のみ「休日割引」が適用される日が変更されます。
- 2018年8月11日(土)・12日(日)→ 休日割引が適用されない
- 2018年8月9日(木)・10日(金) → 休日割引が適用される
【休日割引】<対象道路>
- NEXCO東日本/中日本/西日本の地方部の高速道路
- 宮城県道路公社の仙台松島道路
- 東京・大阪近郊区間は割引対象外
なお他の高速道路や有料道路でも、休日に10%などの割引を実施しています。詳細はご利用区間の運営会社公式サイトをご覧ください。
【深夜割引】毎日0~4時なら30%割引
- 割引率は30%
- すべての車種が対象
- 毎日0~4時が対象
深夜割引は毎日どの車にも適用される割引で、深夜は30%オフで対象道路を走行できます。
【深夜割引】<対象道路>
- NEXCO東日本/中日本/西日本の全国の高速道路
- 宮城県道路公社の仙台松島道路
- 京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引対象外
深夜割引は、対象道路の走行が0~4時の時間帯にかかっていれば適用されます。以下のようにちょっとの差で割引がつくかつかないかが決まるため、深夜ドライブは時間調整も欠かせませんね。
× 入・23時 → 出・23時50分
【アクアライン割引】割引率70%以上と破格
- 割引率は70%以上
- ETCマイレージサービスとの重複可
- 休日割引・深夜割引とは重複できない
アクアライン割引は対象区間がかなり限定されますが、極めて割引率の高いサービスです。
【アクアライン割引】<対象道路>
- 東京湾アクアライン(浮島ICから木更津金田ICまで)
アクアライン割引の値引率はなんと74%!車両によって割引後の料金が異なりますので、以下表にてご確認くださいね。
車種 | 一般料金 | 割引後 | 割引率 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 2,470円 | 640円 | 74% |
普通車 | 3,090円 | 800円 | 74% |
中型車 | 3,700円 | 960円 | 74% |
大型車 | 5,090円 | 1,320円 | 74% |
特大車 | 8,490円 | 2,200円 | 74% |
還元率の高いETCカード活用で更にお得
ETCカードは、利用料金に応じてクレジットカードのポイントを獲得できます。ETC割引に加えて、クレジットカードのポイントも貯まれば、ポイントを2重取りできて更にお得ですよ。
ETCカードの作り方がよく分からないという方向けに、ETCカードの作り方やETCカードに関する疑問点などを解決できるよう解説した記事もご用意しております。
ETCカードの利用の流れも分かりやすくご紹介していますので、ETCカードを初めて作られる方は是非下記記事もあわせてお読み頂く事をおすすめします。

ここで本体のカードもETCカードも発行手数料も全て無料で、ETC利用にお得なクレジットカードを2枚厳選してご紹介しておきましょう。
年会費無料で高還元!ETC利用に一押し!JCB CARD W(plus L)
JCB CARD W(plus L)は年会費が一切無料のハイスペッククレジットカードですので、ETC利用には一押しです。
基本還元率が1%と高いので、ETC利用もお得ですよ。また、国内の鳥羽シーサイドホテルやナウマン温泉ホテルアルコ236などが10%OFFで宿泊できたり、対象の飲食店を10~20%OFFで楽しめるなど優待が豊富ですから、きっとお出かけに役立つことでしょう。
JCB CARD W(plus L)はコストパフォーマンス・還元率・付帯保険・優待内容などのトータルバランスが非常に優れているクレジットカードですので、メインカードとしても大活躍してくれること間違いなしです。
また、「たびらば」提携店なら海外でもお得な割引が利用できるなど、持っているだけでお得なクレジットカードですよ。ETCカードを作るならJCB CARD W(plus L)が一押しですね。
高還元で年会費無料!オリコカード・ザ・ポイント
オリコカード・ザ・ポイントも年会費無料で還元率が高いカードですので、ETCカード利用にはおすすめですね。
基本還元率が1%、入会半年間は2%と高還元で人気のカードです。更にこのカードは電子マネーiDとQUICPay(クイックペイ)がダブル搭載されているので、少額決済の際にとても便利ですよ。
電子マネーはかざすだけで決算が完了しますから、コンビニで数百円だけ利用する時など、電子マネーが活躍してくれることでしょう。電子マネーの決済分も全てポイント対象になりますからね。
当サイトでは、目的別におすすめのETCカードを厳選紹介してますので、是非下記記事もあわせてご覧頂ければ、ETCカード選びにお役に立てると思います。
ところでどの割引も、ETCを使っていれば自動的に適用されるんですか?
このサービスは料金に応じてポイントが貯まってお得なので、ETCカードを作ったら必ず登録は済ませておきましょう。
【ETC2.0割引】新たなサービス開始でもっと便利でお得になる
最後にご紹介するETC2.0割引は、ここまでご紹介してきた割引とは違って、新しいタイプの車載器がセットされていないと使えません。
ETC2.0についてまだご存知でない方も多いので、次世代のETCが一体どんなものなのかを簡単にご紹介してから、割引についてご説明したいと思います。
ETC2.0はカーナビやスマホと連動する
ETC2.0にバージョンアップすると、従来の高速道路料金の精算機能に加え、以下のような情報サービスが可能となります。
- 渋滞回避支援
- 大都市間の広域情報
- 災害時の緊急メッセージ
- 落下物などの障害情報
カーナビやスマホとも連携して広域情報が網羅できるようになり、渋滞回避や災害時の通行可能ルートの表示など、ドライバーのより安全な走行を可能にします。
しかしETC2.0の機能を利用するには、以下のように対応する車載器が必要です。
- ETC2.0車載器
- GPS付発話型ETC2.0車載器
- DSRC車載器
ETC2.0割引は、この車載器がセットアップされた車両限定のサービスなのです。ETC車載機のセットアップは、下記のステッカーを目印にショップを探すと良いですよ。
【ETC2.0割引】は首都圏の道路が約2割引きに!
- 首都圏の圏央道の料金水準が約2割引
- (今後の予定)一時退出・再進入の料金同一化
- (今後の予定)渋滞を避けたルートを選ぶと割引に
これがETC2.0割引の内容です。ETC2.0の主眼はあくまでも広域情報サービスですので、割引サービスは目玉ではありません。
【ETC2.0割引】<対象道路>
茅ヶ崎JCT~海老名JCT
海老名~木更津JCT
藤沢~茅ヶ崎JCT
ETC2.0で現時点で運用されているのは、圏央道の2割引きサービスです。今後の予定としては、一時退出・再進入を連続走行とみなしたり、渋滞を避けると高速料金が割引きになるサービスを検討中だそうです。
スケールの大きなシステムだけに、便利やお得が一気に拡大する可能性もあり、ETC2.0からは今後も目が離せませんね。
ETC割引の気になる問題!複数のサービスは重複や併用できるの?
ここまで5種類のETC割引をご紹介してきましたが、いずれもかなり思い切った値引率でしたね。
1つの割引だけでも凄いので、もしも2種類の割引を重複適用できるならもっと凄いことになりそう・・・しかし現実には、そううまくはいかないようです。
平日朝夕割引は他の割引と重複できない
まず冒頭でご紹介した平日朝夕割引ですが、これは他の割引との重複はできません。
他の割引が適用されるケースでは平日朝夕割引は使えませんし、回数カウントもされないのです。
ただしETC2.0割引については、平日朝夕割引の方がよりお得になる場合に限って、特例として差額分がETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)として付与されます。
最も割引率の高いサービスが優先的に適用される
休日割引・深夜割引・アクアライン割引・ETC2.0割引については、条件が重複した場合、必ず割引率の高い方=支払額の少ない方の割引が優先適用されます。
中でもアクアライン割引の値引率は最高の74%ですので、休日や深夜も必ずアクアライン割引が適用されることになります。
ETCマイレージサービスと割引との併用は可能
平日朝夕割引のところで少し触れましたが、ETC関連サービスの一つにETCマイレージサービスがあります。これはETCシステムのポイント還元プログラムで、割引ではありません。
従って、ETCマイレージサービスと各種割引との併用は可能です。例えば深夜割引で30%引きされれば割引後の料金に対してポイントが付与されますし、平日朝夕割引でもETCマイレージのポイントが貯まります。
ETC割引を使うと高速料金が節約できて大変おトクです!
ただ割引には道路や時間帯による細かな条件があり、それぞれ変更もあります。ご利用にあたっては、必ず利用道路の運営会社公式ページにて詳細をご確認ください。





