クレジットカードの使い方!ショッピング枠とキャッシング枠とは
クレジットカードを利用する場合、ショッピング枠の利用限度額をきちんと把握していないと、商品を購入することが出来ない場合がありますよね。
クレジットカードの利用限度額を頭の中で計算して「まだ、大丈夫なはず!?」と思っていると、限度額をオーバーしてしまった苦い経験をしたことのある方は、多くいらっしゃるでしょう!
特にキャッシング枠を利用していた場合は、ショッピング枠の残高はその分少なくなっているのです。今回はクレジットカードの、ショッピング枠とキャッシング枠について、詳しく解説していきましょう。
クレジットカードはショッピング枠が重要!その内容は!?
ショッピング枠とは、クレジットカードでショッピング(買物)することが可能な限度額のことで、一般的なクレジットカードでの利用限度額は、50万~80万に設定されていて、この限度額内であれば繰返し利用することが出来ます。
利用限度枠が50万円の場合は、50万円を超えなければ、残高に応じてクレジットカードで商品を購入することが出来るのです。
ショッピング枠は、正常な取引実績を積んで行けば自動的に増えて、このことを増枠と呼びますが、支払いの延滞や、利用実績が少ない場合などは、増枠されることはありませんので、そのことは覚えておいてくださいね。
最初に、ショッピング枠を利用した際の支払い方法をご説明しましょう。
ショッピング枠の5つの支払い方法!手数料が不要な方法がお得
クレジットカードでのショッピング枠の支払い方法には、次の5つの方法があります。
- 一括払い:手数料不要
- 2回払い:手数料不要
- ボーナス一括払い:手数料不要
- リボ払い:手数料必要
- 分割払い:手数料必要
小さな金額の買物の場合は一括払いにしますが、数万円の買物になるとリボ払いや分割払いを選択する人がほとんどだと思います。
リボ払いや分割払いは、高額な商品を月々楽に支払うことの出来る低い金額で済みますから、とても人気な支払い方法ですからね。ただし、その便利な分手数料が必要となってきますので、そのことは承知の上利用しないといけませんね。
手数料が不要な支払い方法は、一括払いと2回払いで、支払うことが可能であれば、出来るだけこの支払い方法を選ぶ方が良いですね。やはり手数料が不要なことは魅力ですからね。
- ボーナス一括払いも手数料は不要だが、ショップによって取扱が異なる
- 支払い方法は、利用するショップで申告しないといけない
- 支払い方法を伝えなければ、基本的には全て一括払いになってしまう
カード会社のWEBサイトで、支払い方法の変更が出来たり、一括払いとショップで伝えても、自動的にリボ払いに切替わる便利な方法もあります。
ご自分の返済状況に応じて、5種類の支払い方法の中から最も合った支払い方法を選ぶと良いですよ!ただし、ボーナス一括払いはショップでは取扱っていない場合もありますので、ご注意ください。
ショッピング枠利用の、リボ払いパターン!?
ここで、クレジットカードで商品を購入し、リボ払いで返済するパターンを見てみましょう。利用時の条件は次のとおりとします。
・ショッピング枠の限度額は50万円とします
・支払いは「リボ払い」で、1万円/月で計算します(手数料は考慮しません)
・支払日は毎月27日とします
利用月日 | 利用金額 | 返済額 | 利用可能額(残高) |
---|---|---|---|
1/15 | 50,000 | – | 450,000 |
1/27 | – | 10,000 | 460,000 |
2/15 | 260,000 | – | 200,000 |
2/27 | – | 10,000 | 210,000 |
3/10 | 210,000 | – | 0 |
3/27 | – | 10,000 | 10,000 |
3/10のショッピングで、ショッピング枠の50万円を使い切ってしまうと、次に返済をするまでクレジットカードを利用することが出来なくなります。
3/27にリボ払いで1万円返済した時点で、利用可能額は1万円となる訳です。このように、ショッピング枠の利用可能額(残高)が無ければ、クレジットカードは利用することが出来ないのです。
ご自分のショッピング枠の残高は、よく確認した上で利用可能金額に出来るだけ、余裕のある使い方が大切ですよ!
「仕組みを知ってますか?クレジットカードの「リボ払い」を解説!」この記事を読んで頂くと、リボ払いの仕組みを把握することが出来て、注意する点も良く判りますので、是非お読み頂くことをお薦めさせて頂きます!
遅れることなく返済する為にも、ショッピング枠の残高を確認した上で、クレジットカードを利用しましょう!
ショッピング枠の中で設定される!キャッシング枠を理解しよう
今度はキャッシング枠についてご説明しましょう。キャッシング枠とは、クレジットカードでお金を借りることが出来る限度額のことです。
キャッシング枠は、限度額内なら自分で選択可能!
キャッシング枠は、ショッピング枠の中に含まれていてキャッシングの利用限度額は、クレジットカードの申込み時や、利用開始後に自分で設定することが可能となっています。
例えば、ショッピング枠が50万円でキャッシング枠を20万円に設定した場合、次のようになります。
- ショッピング枠は、50万円まで利用可能
- 50万円の内キャッシング枠は、20万円で設定
- キャッシングで20万円利用すると、ショッピング枠の残高は30万円となる
キャッシング枠を設定しても、ショッピングで利用出来るショッピング枠の利用金額は変わることは無く、キャッシング枠よりショッピングでの利用が優先されて、その後の残高に応じてキャッシング枠の利用金額が決まってきます。
- ショッピングで40万円利用した場合、キャッシング枠は10万円となります
- ショッピングで50万円利用した場合、キャッシング枠は0円となります
カード会社が設定した限度額を超えることは出来ない!
先ほどキャッシング枠はご自分で設定できることを説明しましたが、設定出来る最高額はカード会社が設定している限度額を超える設定は出来ません!
- ショッピング枠が100万円であれば、キャッシング枠は最高50万円
- ショッピング枠が50万円であれば、キャッシング枠は最高20万円
- キャッシング枠の最高額を超えて設定することは出来ない
- キャッシングの最高額は、カード会社が決定し申込み者で異なる
- キャッシング枠は0円と、設定しないことも出来る
このようになっていますので、キャッシング枠については、十分にご注意ください。また、クレジットカードは後払いが出来ることが本来の役割で、現金の貸し出しはあくまでも付帯サービスとなっていますので、キャッシング枠を設定しないことも出来ますよ。
要注意!キャッシング枠を利用した場合は、返済が2重になる!
キャッシング枠を利用した場合、返済はほとんど自動でリボ払いとなりますが、ショッピング利用金額とは別に、返済をする必要があります!
つまり返済が、2重になると言うことなので返済は大変になってきますよ!どうなるのか、シュミレーションしてみましょう。
・ショッピング枠50万円、キャッシング枠20万円とします
・返済は毎月27日で、ショッピングの支払いは1万円/月のリボ払い
・SP:ショッピング CS:キャッシングの略です
利用月日 | SP利用 | CS利用 | 返済額 | 利用可能額(残高) |
---|---|---|---|---|
1/10 | – | 100,000 | – | 400,000 |
1/27 | – | – | 10,000 | 410,000 |
2/10 | 50,000 | – | – | 360,000 |
2/27 | – | – | 20,000 | 380,000 |
3/10 | 80,000 | – | – | 300,000 |
3/27 | – | – | 20,000 | 320,000 |
上記のようにクレジットカードで、ショッピングとキャッシングを同時に利用すると、2/27には、返済額が20,000円に増えてしまいます。
・ショッピング利用のリボ払いで1万円
・キャッシング利用のリボ払いで1万円
・返済額の合計は2万円となる!
このようになりますので、キャッシングは、十分理解した上で利用することが重要になってくるのですよ!
キャッシング枠を利用した、2種類のお金の借り方!?
キャッシング枠で現金を借りることをキャッシングと呼んでいて、銀行のキャッシュカードで預金を下ろすのと、ほぼ同じ感覚なので借入の方法は、便利で簡単です。
- 銀行やコンビニのATMで、クレジットカードを挿入する
- お借入を選択し、暗証番号を入力する
- 借入する金額を入力する
- 借入が完了する
全く、預金を下ろす手順と変わりませんよね。違いがあるのは預金の場合は「引き出し」のボタンをタッチしますが、キャッシングの場合は「借入」をタッチすることくらいです。
キャッシングには、もう一つ借入する方法があって、クレジットカード会社のWEBサイトから「WEBキャッシング」を行うことも出来ます。
- カード会社の会員ページにログインする
- WEBキャッシングを選択(カード会社で選択画面が異なるので注意)
- 借入金額を入力する
- 暗証番号を入力する
- クレジットカードの支払いをする銀行口座に振り込みされる
振込する口座の指定は無理なので、あくまでも、クレジットカードの支払い口座にしか振込されませんので、ご注意ください!
キャッシングも使い方次第でお得!キャッシングを利用するならACマスターカード
ACマスターカードは年会費永年無料で、最短で即日発行が可能なクレジットカードです。他のクレジットカードは、年収や※クレヒスなどの情報を総合的に判断しますが、ACマスターカードは小さな事故歴よりも、継続的な収入があるかを重視します。
※クレヒスとは、信用情報機関に登録されているクレジットカードの返済等の利用履歴の事です。
ですから、他のクレジットカード審査に通らなかった方でもACマスターカードの審査なら通る可能性がありますし、過去の事故歴より現状を重視する点でも、審査が不安な方にチェックしてみてほしいカードの1枚です。
ここで、キャッシングがお得になるケースをご紹介しておきましょう。
それは、海外キャッシングを利用する事です。海外旅行でキャッシングを利用する事により、銀行や空港で両替する手数料よりも安くすませられるのです。
キャッシングですから当然利息がかかりますが、海外旅行から戻り次第すぐ一括返済すれば、外貨両替手数料より海外キャッシングの方が安くすみます
空港や銀行(外貨両替所)で両替すると、※1ドル約3円の両替手数料がかかります。
※両替する場所によって手数料に違いはあります
1ドル100円、実質年率18%、10万円をキャッシングして15日後に一括返済するケースでご説明いたしましょう。
・1,000ドルは日本円で10万円
・利息は10万円×18%÷365×15日=739円
・1,000ドルを海外キャッシングして15日後に返済した場合の利息は739円
ただし、キャッシングの利用日数によっては、利息の方が外貨両替手数料を上回るケースもありますから、帰国後すぐに一括返済しておきましょう
ACマスターカードは、ネットバンキングで24時間いつでも返済が可能ですので便利ですよ。
記事の最後の方に、上記のケース以外にもキャッシングがお得なケースをご紹介してますので、是非最後まで読んでみて下さいね。
急な海外出張ですぐにクレジットカードが欲しい方にはACマスターカードがおすすめですよ。
柔軟な審査については、クレジットカード審査を徹底解説!審査落ちする理由とは!?で詳しくご紹介してますので、興味のある方は是非読んでみてくださいね。
特に、WEBキャッシングに魅かれたのですが、振り込みの際はどうしても他の口座に振り込むことは出来ないのでしょうか?
これは、申込んだのが本人であるか確認する為と、不正利用を防止する役割があるのですよ!
他の口座に振り込むことが出来れば、悪用されても判らないですから、契約時の情報を知る本人しか利用出来ないようにしているのです。
知っておこう!クレジットカードを利用すれば、手数料が必要
ショッピング利用でもキャッシング利用でも、クレジットカードを利用すると、手数料が必要になってくることを知っておかなければなりません。
手数料の金額が、どのくらい必要なのかもシュミレーションして確認してみましょう!
ショッピングの手数料と、キャッシングの利息の違い!?
クレジットカードでの買物は、カード会社に代金を立て替えてもらって、後で支払うシステムなので、お金を借りているのと同じことになるのです。
ですので、クレジットカードを利用すれば手数料が発生して、この手数料によって、カード会社は成り立っていると言っても良いでしょう!
お金を借りた時は利息と呼ばれていますが、クレジットカードの場合は手数料と呼ばれますので、キャッシングの場合は利息と呼ぶのが正しいでしょう。
ただ、先に少し触れましたが手数料の必要のない支払い方法もあります。
- ショッピング利用の場合は、一括払い、2回払いにすれば手数料不要
- 手数料は、分割払いまたは、リボ払いを利用した場合のみ必要
手数料は、どの程度必要!?シュミレーションで確認!
では、手数料と金利は、どの程度の金額が必要になるのか、シュミレーションしてみましょう。
先ず、5万円の商品を購入しリボ払いで月々1万円の返済を行なった場合、手数料の金額が、いくらになるかを見てみましょう。この場合の、実質年利は15.0%となります。
回数 | 返済額 | 元金 | 手数料 | 残金 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 10,000円 | 10,000円 | 0円 | 40,000円 |
2回目 | 10,000円 | 9,405円 | 595円 | 30,595円 |
3回目 | 10,000円 | 9,511円 | 489円 | 21,084円 |
4回目 | 10,000円 | 9,644円 | 356円 | 11,440円 |
5回目 | 10,000円 | 9,753円 | 247円 | 1,687円 |
6回目 | 1,811円 | 1,687円 | 124円 | 0円 |
7回目 | 15円 | 0円 | 15円 | 0円 |
合計 | 51,826円 | 50,000円 | 1,826円 | – |
5万円の商品代金をリボ払いで、月1万円返済すれば、5回で払い終わる計算になりますが、手数料が加わるので返済回数は、7回となります。
6回目は元金の端数支払いを行い、7回目は手数料の端数支払いを行なうようになるので、支払い回数が7回となり、結果として1,826円の手数料が必要となります!
ショッピングよりも高い金利!キャッシング利用時の利息計算
次に、キャッシングで5万円を利用した場合の利息の計算をして見ましょう。ショッピングと同様にリボ払いで支払いをしますが、実質年利は18.0%とショッピング利用よりも高くなります。
回数 | 返済額 | 元金 | 手数料 | 残金 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 10,000円 | 9,250円 | 750円 | 40,750円 |
2回目 | 10,000円 | 9,250円 | 750円 | 31,500円 |
3回目 | 10,000円 | 9,390円 | 610円 | 22,110円 |
4回目 | 10,000円 | 9,528円 | 472円 | 12,582円 |
5回目 | 10,000円 | 9,669円 | 331円 | 2,913円 |
6回目 | 3,100円 | 2,913円 | 187円 | 0円 |
7回目 | 37円 | 0円 | 37円 | 0円 |
合計 | 53,137円 | 50,000円 | 3,137円 | – |
同じ金額を利用しても、ショッピングとキャッシングでは、1,826円:3,137円=約1.72倍と、支払う金額にこれだけの差が生じてきます。
クレジットカードの利用方法は、返済の金額も考えて利用しないと、返済出来なくなる可能性もあるので良く考えて、計画的に利用するようにしましょう!
先に商品代金を支払ってもらっているので、そのお礼と考えれば良いと思いますよ!
話が違う!?キャッシングがショッピングよりお得なケース!
これまでの説明ではキャッシング利用の方が、ショッピング利用よりも、返済額は多くなってしまうので、ショッピング利用の方がお得でしたね。
ここで、ショッピング利用よりもキャッシングを利用した方がお得に購入出来るケースをご説明しましょう!先ほどまでの話と違うと思われるかも知れませんが、条件付きでキャッシングの方がお得に利用出来るのです。
現金特価バーゲン!クレジットカードより、現金購入が断然お得!
購入者がクレジットカードを利用すると、加盟店は「加盟店手数料」を差引かれる仕組みとなっていて、簡単に言うと、次のような仕組みになってきます。
- 5万円の商品を現金で購入してもらえれば、ショップ側は5万円の収入
- クレジットカード利用の場合、加盟店手数料5%が必要になり47,500円の収入
- カード会社からの支払いは、当日入金とはならない
- 仮に全ての商品がクレジットカードで購入されると、資金繰りにも影響する
加盟店手数料は、加盟店の業種などによって異なってきますが、一般の小売店などでは3%~5%の手数料だと言われています。
しかも、商品を販売した当日に入金されないのでカード払いが多いと、資金繰りにも影響することがあるので、現金払いのお客様を歓迎するケースもあるのですよ。
通常価格5万円の商品が「現金特価」で45,000円になっていた場合をみてみると、購入する側から見れば、次のような状況になります。
- クレジットカードのリボ払いで購入すると、1,826円の手数料が発生
- キャッシングで5万円利用すると、3,137円利息が必要
- ショッピングとキャッシングの金額差は、1,311円
- 現金購入すれば、5,000円安く購入できる
- キャッシングの方がショッピングより3,600円安く購入出来る!
その時に現金の持ち合わせが無ければ、キャッシングを利用して現金を調達しても、クレジットのリボ払いよりお得になりますね。
状況をよく考えて、上手にキャッシングを利用することをお薦めします!
ショッピング枠を良く把握して、カードを上手に使おう!
キャッシング枠の内容と返済方法は、良く知って利用しないと、後でとても困ってしまう状況に陥ってしまう可能性もありますから、要注意ですよ。
正しいクレジットカードの知識を身につけて、クレジットカードを上手に利用するようにしてくださいね!





