銀聯カードとは、中国国民のお財布代りのクレジットカード!?
ここ数年、中国人観光客の方による「爆買い」と言う言葉をよく聞くと思いますが、その爆買いの時に、使用されているのが「銀聯カード」なのです。
銀聯カードとは、中国で発行されているクレジットカードで、世界一発行枚数が多いクレジットカードで、その発行枚数は65億枚を超えているのだから驚きです。
今回は、そんな驚きの銀聯カードについて、詳しく解説していきましょう。
発行枚数世界一の銀聯カード!中国全土で利用可能!?
銀聯カードとは、現在世界シェア急上昇中のクレジットカードで、もともとは、中国国内で中国国民の買い物が便利になるように発行されたカードなのですね。
ですから、他のクレジットカードとは少し異なっていて「発行されている銀聯カードのほとんどがデビットカード」なのです。
中国国民なら必ず持っている、お財布代わりのカード
銀聯カードとは、中国銀聯が発行するカードで、その多くはデビットカードなのですが、中国国民には無くてはならない生活アイテムなのです。
- 中国国内の銀行で口座を作ると、キャッシュカードが発行される
- そのキャッシュカードに銀聯ブランドがついている
- 銀聯ブランドが利用出来る場所ではどこでも利用が可能
銀聯カードは、上記のような状況で発行される「キャッシュカード兼デビットカード」なので銀聯ブランドが利用出来れば、世界中でデビットカードとして利用することが可能なカードなのです。
ですから、中国国民であれば必ず1枚以上銀聯カードを持っていることになりますし、中国全土で利用することが出来るカードなので、普段の買い物に利用されるお財布代わりのカードなのです。
なぜデビットカード!?クレジットカードで無い理由!
中国は現在、世界第2位の経済大国ですが、先進国としては認められていません。世界の中では、発展途上国として位置づけとなっているのです。
- 貧富の差が激しく、一部の富裕層がGDPを引上げているだけ
- 貧困層がまだまだ多いので、生活水準は低いとされている
- 日本のように与信審査が発達していない
このような理由で、経済大国でありながら、発展途上国と言う矛盾した位置づけとなっていて、貧困層が多い為にクレジットカードで必要な与信(審査)に通る国民が少ないのです。
また日本のように与信審査が発達していない事も理由にあげらられます。ですから中国では、クレジットカードで無く、デビットカードとなっている訳です。
銀聯カードは本当に世界中で利用出来るのか!?
銀聯カードは、他の国際ブランドと提携を行い、中国をはじめ世界1800店以上の加盟店で利用頂けます。
もちろん日本でも銀聯カードはクレジットカードとして発行されていて、日本では三井住友カードと三菱UFJニコスが中国銀聯と提携をしています。
セブン-イレブンやイトーヨーカドーでも銀聯カードが利用できる
2015年10月よりセブン-イレブンやイトーヨーカドーでも銀聯カードが利用できるようになりました。
また、2015年9月よりローソンでも銀聯カードが利用できるように対応されてます。大手コンビニのファミリーマートも銀聯カードに対応しています。
外国人観光客の利便性を考慮しつつも、急増している中国人観光客を取り込みたい狙いもあるようですね。
銀聯カードが世界中に普及した理由!富裕層が多く存在
先ず、中国国内で銀聯カードが普及した理由としては、治安の悪さと最高額紙幣が100元と少額であることが挙げられます。
- 中国の最高額紙幣は100元
(2018.6.28レートで1,666円) - 現金の買い物では、多くの紙幣を持ち歩かないとならない
- 偽札が多いので、ショップ側は偽札チェックが面倒
現金を持ち歩くのは、実用的で無いと言う中国の現状が銀聯カードを普及させた大きな要因と言えるでしょう。
銀聯カードがあれば、高額な買い物をする際に現金を持ち歩くことが不要となり、安心してショッピングを楽しむことが出来るようになったのです。
また、ショップ側にとっても銀聯カードは、偽札による被害が無くなると言う、とても安心な状況を作り出してくれたのです。
次に海外での銀聯カードの普及には、中国の富裕層の存在が大きく関わってきているのですよ。中国の方が海外旅行をする際には外貨の持ち出し制限があります。
- 中国から持ち出す現金は20,000元
(2018.6.28レートで333,234円) - 日本への現金の持ち込みは100万円まで
中国の富裕層の方は、上記の金額以上の買い物を楽しみたいと考えています。高級ブランドバックや、高級電化製品を購入すれば、33万円なんて直ぐに無くなってしまいますよね。
ですから、中国人の方が行う爆買いには銀聯カードが利用されるのです。そして、中国人観光客の方が、お金を気にせず海外旅行を楽しむことが出来るよう銀聯カードの利用拡大を世界中で行っているのですよ。
中国の方にとって銀聯カードのメリットとは!?
中国では与信システムが確立していないことと低信用の国民が多いので、国民みんながクレジットカードを持つことは、とても難しいのが現状です。
重ねての説明になってしまいますが銀聯カードは銀行のキャッシュカードを兼ねたデビットカードですから、中国国内の銀行に口座を作れば、自動的に発行されるカードで、中国国民には使い勝手の良いカードであることは間違いありませんね。
口座に残金がある限り利用が可能で、数十元(日本円で100円程度)でも銀聯カードが利用出来ますから、便利なのはあたりまえですね。
銀聯カードはデメリットが見つからない!?
また、ATMがあれば、あの広大な中国全土どこでも、現金の引き出しが出来ることは、とても便利なことなのです。
また、海外でもATMで現金が引出せたりデビットカードとして、ショッピングが出来るのでクレジットカードと同じ働きをしてくれるのです。
- 中国国内では、どこでも銀聯カードで買い物が可能
- 中国全土、どの銀行でもATMで引出が可能
- 海外でもATMで、現地通貨として現金を引出すことが出来る
- 海外で、デビットカードとしてショッピングが可能
- 持ち出し制限を気にせず、海外旅行に出かけることが出来る
ではデメリットを考えてみると、特に探しても見つからないですね。中国人の方にとって銀聯カードはメリットだけで、デメリットは存在しないのかも知れません。
日本で発行される銀聯カード!持っていると便利!?
今や銀聯カードは、世界中で発行されるクレジットカードブランドに成長しています。
先にも説明しましたが、その中には日本人向けの銀聯カードも、多数発行されています。
中国への旅行や出張などでは銀聯カードを一枚持っていると、とても便利なので、中国へ渡る方は、ぜひ持っておきたいカードなのです。
海外においても、思う存分ショッピングが出来るので、中国人の方にとって、銀聯カードは無くてはならない存在になっているのですよ!
銀聯カードの暗証番号は6桁!+サインが必要!
銀聯カードの特徴は、暗証番号が6桁必要であることでしょう。
通常、暗証番号は4桁ですが銀聯カード利用の際には、6桁の暗証番号の入力と、サインの両方が必要になってきます!
銀聯カードはセキュリティの高いクレジットカード!
通常のクレジットカードの場合は、暗証番号、もしくはサインで決済出来てデビットカードの場合は、暗証番号で決済出来ますし、その際に利用する暗証番号は4桁で済みます。
ところが銀聯カードの場合は暗証番号は6桁必要で、しかもサインも必要になってくると言う点が、通常のクレジットカードやデビットカードと異なる点でしょう。
通常のクレジットカードよりもセキュリティが高いことが銀聯カードの特徴と言えますね。
日本国内で銀聯カードを取得する方法!
日本国内で銀聯カードを発行しているクレジットカード会社は下記の2社で、いずれかのカード会社に申込みを行えば銀聯カードの発行をしてもらえます。
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス
中国に行かれるなら銀聯カードを持って行ったほうが、他のクレジットカードよりも便利に利用することが出来るのは確実なので、特に、長期滞在の場合はぜひ銀聯カードを作って行くことをおすすめします。
ですが、心配は無用です!通常の4ケタの番号の後ろに00を付ければ良いのです。
例として「123400」や「987600」になると言うことなので、これまでの暗証番号の設定と同じですね。
日本国内で発行出来る、全ての銀聯カードをご紹介
それではここで、現在日本国内で発行可能な、全ての銀聯カードをご紹介しておきましょう。
発行される種類は少ないので、券面デザインと基本情報を一緒にご紹介しますね。
中国には必須!三井住友銀聯カード
三井住友カードから発行できる銀聯カードは、三井住友銀聯カードとANA銀聯カードの2種類あります。三井住友銀聯カードは、単体で申し込みが可能です。デザインも2種類から選べますよ。
銀聯コールセンターは中国現地でも日本語でサポートして貰えますから海外でも安心ですね。
銀聯カードは中国旅行へ行かれた方に聞くと、持っていて良かった!と必ず言われる、そんな便利なクレジットカードなのです。
三井住友銀聯カード会員の方は、中国ホテルの優待宿泊プランも利用できてお得ですよ。
優待プラン対象ホテル
- オークラガーデンホテル上海
- ホテル・ニッコー上海
- ホテルニューオータニ長富宮
- ホテル・ニッコー天津
- ホテル・ニッコー無錫
三井住友銀聯カードは1,000円利用につき1ポイント付与されるポイントサービスもあります。(1ポイント5円相当)
年会費 | 無料 |
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発行手数料 | 新規発行手数料無料 ※更新時:本会員1,000円 家族会員500円 |
利用限度額 | 10万円~80万円 |
支払方法 | 1回払いのみ |
キャッシング | なし |
特典 | ・銀聯コールセンターが利用可能 ・中国でのホテル期間限定優待宿泊プラン提供あり |
※更新は原則5年
今なら三井住友銀聯カード利用でポイント3倍
三井住友銀聯カードは1,000円につき1ポイント(5円相当)ですから、通常還元率は0.5%ですが、現在ポイントが3倍(還元率1.5%)になるお得なキャンペーンが実施されています。
ただし、ポイント3倍の優遇を受けるには、エントリーが必要ですのでご注意くださいね。
キャンペーン期間 | |
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第1期 | 2018年6月18日~10月31日 |
第2期 | 2018年11月1日~2019年3月31日 |
キャンペーン期間は上記の通りで、第1期にエントリーした方は、1期2期両方の利用分がポイント3倍になります。2期の時期にエントリーした方は、2期の利用分のみポイント3倍対象となります。
銀聯カードはファミリーマートやビックカメラなど日本でも利用頂けますし、出張や旅行などで中国に行く機会がある方には必携のカードと言えますので、是非このお得な機会に入会を検討してみてくださいね。
マイルを貯めている方ならANA銀聯カード
ANA銀聯カードはマイル移行が優遇されていますので、マイルを貯めている方ならANA銀聯カードの方がお得ですね。
- 三井住友銀聯カード:1ポイント→3マイル
- ANA銀聯カード:1ポイント→5マイル
マイル移行手数料が無料な点もANA銀聯カードの魅力ですよ。新規発行手数料は通常本会員2,000円、家族会員500円ですが、現在キャンペーン中にて新規発行手数料は無料です。
5年に1度の更新時は、発行手数料本会員1,000円、家族会員500円がかかりますが、年会費は無料ですよ。
ANA銀聯カードは単独発行できない
ANA銀聯カードを申し込み場合は、下記カードの申し込みも一緒に必要となります。下記カードの追加カードとして発行する流れとなります。
- ANAカード VISA・Masterカード
- ANA VISA Suica
- ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード
三菱UFJニコス銀聯カードも単独発行不可
三菱UFJニコスに銀聯カードを申込む場合はMUFGカードが一緒に必要となります。
MUFGカードの中でもおすすめは格安年会費2,095円(税込)で作れる、MUFGカードゴールドです。
格安年会費でもゴールドカードですから、空港ラウンジが無料などの特典もついてますよ。追加発行する銀聯カードの年会費は無料です。
新規発行手数料1,100円(税込)と、5年ごとの更新時に更新手数料1,100円(税込)は必要ですが、安い年会費でゴールドカードも銀聯カードも作れますね!
既にMUFGカード ゴールドの会員の方は、銀聯カードの申し込みのみでOKです。
三菱UFJニコス銀聯カードは海外利用でポイント2倍、アニバーサリー月での海外利用は3倍のポイントを獲得できますよ!
三菱UFJニコス銀聯カードゴールドデザイン
発行手数料 | 本会員1,000円 家族会員300円 年会費は無料 |
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利用限度額 | セットのMUFGカードの利用限度枠の範囲内 |
支払方法 | 1回払いのみ |
キャッシング | なし |
特典 | ショッピングポイントが2倍 海外アシスタントサービス窓口ハローデスクが利用可能 |
口コミ情報!銀聯カードを希望している方々へのQ&A
それでは、実際に銀聯カードを希望されている方々へのQ&Aを、口コミ情報としてお伝えしておきましょう。
A・銀聯カードは、中国旅行では必須のカードで、一枚持っているだけで、かなり便利に中国旅行を楽しむことが出来ました。
中国旅行には、ぜひ銀聯カードを一緒に持って行くことをおすすめします。
A・銀聯カードを申込むなら三井住友カードもしくは三菱UFJニコスで銀聯カードの発行を行っています。
どちらも支払方法は1回払いのみとなっているので、大きな買い物をする時は要注意ですよ。
ただ、中国に長期滞在する場合は、持っている方が断然便利であることは、間違いありませんね。
銀聯カードは世界各国で利用出来る国際ブランドカード
銀聯カードが利用出来ることによって、中国人の方の大量消費が期待される為、各国で次々に銀聯カードが利用出来る状況になってきています。
日本で発行される銀聯カードは、デビットカードでは無くクレジットカードですが、中国に行かれるなら、持っておけば必ず役に立つカードになりますよ。
旅行や出張で中国に渡航する時は、ぜひ銀聯カードを持って行くことをおすすめします。





